だいぶ前に見かけた、包丁の手入れの記事に、
「使い終わったら、急須の底でシュッとこすればOK」と言うものがありました。
また、気になったので、検索してみるとありました。
↓
砥石が無い時の代用
お手軽に包丁の切れ味を維持するのには良いと思います。
研ぎマニアでは無い方、ご参考に。
でも、私は砥石が良いなあ。
とぎ汁が出てくるのが好きなので。
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先日、ぶらりと立ち寄った包丁屋さんで、店の店主が包丁を研いでいました。
お店のオヤジは、自分が正しいと思って20年以上続けていた方法と違う方法で研いでいました(私の方法は、砥石に対して包丁を斜め45度に置くやり方です
先日のブログを参照して下さい )。
あまりにびっくりして、聞いてみました。
私「包丁研ぎって、砥石に対して斜めに置いてするもんじゃないん?」
オヤジ「買った包丁に、斜めのスジ付いてるか?」
目から鱗が落ちました。
確かに、私の方法だと、包丁に斜めのスジが付きます(テフロン加工の包丁もそうなりました)。
買ったばかりの包丁にはそのようなスジが付いていません。
そんな訳で、包丁を縦に置いて研ぐことにしました(本ブログをしようかと思ったきっかけでもあります)。
私が今までしてきた方法です。
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助言を受けて、この方法に変えました。
確かに、包丁に対して平行にキレイなスジが付きます。
私の叔父さんが料理人をしているんですが、
高校時代遊びに行った時に、そこの包丁を研がしてもらいました。
叔父さんの評価は「家庭用包丁なら、これで十分だな。」との評価。
裏を返せば、「プロ用包丁ではまだまだ」ってことだったんでしょうが、当時の私はさらに
自信を高めることとなりました。
そんな感じで、現在の趣味の包丁研ぎに至っています。
中学生時代から始まった包丁研ぎですが、ある程度研ぎ方を覚えてきて、自宅の包丁を週1回くらいのペースで研いでいました。
その後、高校生になり、文化祭で喫茶店をする事になったのですが、ここでもイライラすることが起きました。
家庭科室の場所及び器材を借りることが出来たのですが、ここの包丁が全くと言って良いほど切れませんでした。まあ、普通は学生に実習させてほったらかしなので、そんなもんなのでしょう。
しかし、私はその切れ味に満足できませんでした。ジャガイモやニンジンの皮が上手くむけないくらいでしたから。
もちろんする事はただ一つ!自宅から砥石を持ってきて、ドンドン研ぎまくりました。
20丁(包丁の数え方は、「丁」ちょうです。「本」ほんじゃないです。)以上はあったと思います。
かなり時間はかかりましたが、切れ味良くなって、大変満足できました。
また、友人達に喜ばれただけでなく、先生にも褒めてもらえたので、私の中では大きな自信となりました。
この自信が、大学時代の学園祭でも発揮されて、皆の包丁研ぎにつながって行くのでした。
100円セールで普通の砥石を手に入れた、りょりょ少年は早速自宅の包丁を研いでみることにしたのでした。
箱の裏に研ぎ方は描いてありました。
こんな感じの絵です。
※この画像は、
ホームセンターHomacさんからお借りしました。
やり方としては、文字で書くととても簡単です。
- 砥石を水につける(5~10分程度)
- 安定した台の上に砥石を固定する(私は台ふきの上に置いて動かないようにしています)
- 上から見た時に、砥石に対して包丁を約45度の角度で構え(上の図の左側)、刃を砥石に当てたら砥石面に対して10円硬貨2枚程度の角度をつけて、前後に押し引きします。
- このような、イメージです。
- 包丁の角度を変えずに、マクレが全体に出るまで、研ぎ続けます。マクレは上の絵ほどはっきりとは分かりません。よーく目をこらしながら、触ってみないと分かりません。
- 反対の面も同じ角度で砥石に当てて(一番上の図の右側)、同じ回数全体にマクレが出るまで研ぎ続けます。
- 最後にもう一度裏返して、1,2度研ぐと、マクレが取れます。
包丁を研いでいると、ドロドロした液(水と砥石と金属が混ざったもの、「とぎ汁」とか「研ぎクソ」などと呼ばれます)が出てきますよね。
この液がキレイに研ぐために必要です!流してしまってはダメです。
さて、当時はこの一定の角度をつけて研ぐことがとても大変でした。
が、やっているうちに、まあまあ出来るようになって行きました。
当時の私は、お手軽に出来るシャープナーよりも、砥石上でとぎ汁が出ているのを見ることで、研げている=よく斬れるようになっている、と納得したかったようです。それは今でも変わっていませんが。